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【災害心理学?正常性バイアスとは?】災害時に人はどのような行動をとるのか

熱血じいさん
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こんにちは!防災アドバイザーの熱血じいさんです。

今回は、「【災害心理学?正常性バイアスとは?】災害時に人はどのような行動をとるのか」というテーマで記事を書いてみました。

災害が発生したとき、人はどのような心理が働くのでしょうか?

災害が発生したとき、人はいろいろな行動をとります。

その行動の根底には、人の心理が働いています。

そのような心理の状況を過去の災害をもとに、見ていきたいと思います。

まずは、災害心理学という学問を覗いてみたいと思います。

災害心理学とは

災害心理学とは、心理学の中でも、基礎心理学の知識や技法を活かした「応用心理学」と呼ばれている、比較的新しい分野です。

1995年に発生した阪神・淡路大震災以降、研究領域や研究方法が拡大されました。

また、災害が原因で起こる、心理的・身体的な変化などを軽減させるための対処法、トラウマやPTSDに関しての研究なども災害心理学の領域です。

参考・・・PTSDとは

心的外傷後ストレス障害といい、とても怖い思いをした記憶が心の傷になって、そのことが何度も思い出されて、恐怖を感じ続ける病気のことです。

基礎心理学とは

基礎心理学とは、すべての人間が持っている心の仕組みを、一般法則として理論的に研究していく学問です。

根本的心理の探究に重点を置いています。

生理(生物)心理学、認知心理学、発達心理学、社会心理学etc

応用心理学とは

応用心理学とは、基礎心理学をふまえ、生活の中での具体的活用を目的にした心理学です。

災害心理学、教育心理学、臨床心理学、スポーツ心理学etc

災害時に働く人間の心理?

災害時に働く人間の心理に、「正常性バイアス」・「同調性バイアス」というものがあります。

「バイアス」とは、先入観や偏りの意味で使われる言葉です。

この「バイアス」によって、人は無意識に決断したり、特定のデータのみに着目して間違った判断をするなどの場合があります。

では、この「バイアス」という言葉がついた、「正常性バイアス」・「同調性バイアス」とは、どのような言葉なのでしょうか?

見てみましょう?

正常性バイアスとは

われわれ人間は、危険に直面しても、その危険を感知する能力が劣っています。

台風や津波などの避難指示などが発令された場合でも、避難する人は驚くほど少なく、避難する人の割合が、50%を超えることは、ほとんどないそうです。

人間は、安全に慣れてしまい、危険を実感できない傾向にあります。

人は、予期せぬ異常や危険に対して、ある程度鈍感にできています。

実際、日々の生活の中で、外界の些細な変化に対して、いちいち対応していたら、神経が疲れてしまいます。

そこで、人の心は“遊び”をもつことで、過度な緊張になることを防いでいます。

ある程度までの異常は異常と感じず、正常の範囲と処理をします。

このような心のメカニズムを「正常性バイアス」といます。

しかし、この心のメカニズム「正常性バイアス」が妨げになることがあります。

身に迫る危険を危険と感じず、危険を回避するタイミングを奪ってしまい、避難の妨げとなる場合があります。

その具体例が、韓国のテグ市で起こった地下鉄火災です。

<韓国テグ市の地下鉄火災

2003年2月18日に、韓国のテグ市で発生した地下鉄火災は、死者198人以上の犠牲者をだしました。

テグ市の「中央路」駅に止まっていた列車Aに、犯人は、引火性の液体が入った容器に火をつけ、床に投げつけました。またたく間に、激しい火炎と煙が広がり列車は立ち往生しました。

その4分後に、反対ホームに列車Bが到着しました。この時すでに、駅構内は黒煙が充満していました。

列車Bに乗っていた乗客は、「軽い事故が発生したので車内で待つように」、「しばらくお待ちください」というアナウンスがあったと話していました。

このことが、「正常性バイアス」を引き起こしやすくしたのかもしれません。

列車Bの乗客は、侵入してくる煙にじっと耐えている姿が乗客によって撮影されていました。

危険を意識しているにもかかわらず、危険対応の行動をとっていない、身に降りかかる危険を理解できないでいる、「正常性バイアス」が支配している状態のため、このような悲惨な事故となってしまいました。

同調性バイアスとは

自分以外に大勢の人がいると、とりあえず周りに合わせようとする心理状態のことを「同調性バイアス」といいます。

自分自身の本来の判断とは、異なる場合でも、自分の周りの多数派の判断に流されてしまうことをさします。

自らの周りの大多数の人に協調的な行動をとることで、「集団の一員である」という安心感を得ようとするために起こる心理現象です。

周りの行動により、自分の判断がゆがめられてしまう認知のゆがみが「同調性バイアス」です。

<豆知識> パニックって何?

パニックの語源をご存じですか?

パニックという言葉は、ギリシャ神話に登場する“パン(Pan)”という半獣神の名前に由来します。

パンは頭に角があり、足はヤギの蹄があり、ギリシャのアルカディア地方で家畜を飼う牧人たちの神です。

パンは、パンパイプという葦笛を吹き、歌と踊り酒が大好きな神です。

また、昼寝が大好きで、昼寝を邪魔されると、怒り狂い、大きな音をたて人や動物に恐怖を与えます。

すると、人々は恐怖にかられ、親は子を忘れ、子は親を忘れ、理性や判断力をかなぐり捨てて逃げ惑う様子、そのような非理性的で異常な集団的逃走行動をパニックを呼ぶようになったのはそのような理由からだそうです。(「Pan」の形容詞化したもの「panic」)

本来、「パニック」(学術的には?)とは、「各個人が自分自身の安全を脅かす事態を避けようとして、他者の安全を無視して行う、非合理かつ無秩序な行動の集積」のことです。

しかし、災害や事故でパニックが発生する頻度は、私たちが恐れているほど多くないと言われています。

災害発生時 人がとる行動は?

過去の災害から、災害が発生したときに、人はどのような行動をとるのか?見てみたいと思います。

雲仙普賢岳噴火

雲仙普賢岳噴火は、1991年6月3日に大規模な火砕流により、44名の死者・行方不明が発生しています。

雲仙普賢岳は、1990年11月に噴火し、それから半年以上あとに火砕流が発生しました。

火砕流の発生の1週間前には、周辺住民に避難勧告がだされていました。

このような状態で、火砕流が発生したとき、住民は、どのような行動をとったのでしょうか?

下記がその内容です。

  1. テレビやラジオの放送に注意した」(57%)
  2. 山の様子を注意してみていた」(45%)
  3. 避難の準備をしたり、戸締りをした」(40%)
  4. 市の広報車、町の同報無線からの情報に注意した」(36%)
  5. 家族を安全な場所に避難させた」(34%)
  6. 火の始末やガスの元栓をしめたりした」(31%)
  7. 自宅に帰った」(21%)
  8. 家族や近所の人とどうすればよいか、話し合った」(19%)
  9. 自分が安全な場所に避難した」(14%)
  10. 外に出ている家族を迎えに行った」(12%)    ・・・etc(複数回答)

上記のような結果となっています。

東日本大震災

東日本大震災はみなさんもご存じのとおり、2011年3月11日に東北3県を中心に、マグニチュード9.0の地震が発生し、死者15,811人、行方不明4,035人、死者の9割が津波による溺死が原因でした。

では、東日本大震災が発生した後の、避難行動に焦点をあてて、住民の行動を見てみたいと思います。

  1. 地震の揺れがおさまり、すぐに避難した人・・・57%
  2. 地震の揺れがおさまり、すぐに避難せず、何らかの行動をとってから避難した人・・・31%
  3. 地震の揺れがおさまり、すぐに避難せず、何らかの行動をとっている時に津波が迫ってきた・・・11%
  4. 避難していない(避難の必要がなかった)・・・1%

では、すぐに避難しなかった人は、どのような行動をとっていたのでしょうか?

  1. 自宅に戻った(22%)
  2. 家族を探したり、迎えにいったりした(21%)
  3. 家族の安否を確認していた(13%)
  4. 過去の地震でも、津波が来なかったから(11%)
  5. 地震で散乱していたものを片付けていた(10%)
  6. 様子を見てからでも大丈夫と思った(9%)
  7. 津波のことは思いつかなかった(9%)
  8. 仕事があった(9%)     ・・・etc

上記のような結果となっています。

西日本豪雨

西日本豪雨は、2018年6月28日~7月8日に発生し、広島県・岡山県・愛媛県などに被害があり、死者224人、行方不明8人、負傷者489人の人的被害がありました。

大雨特別警報発表後の住民の行動を見てみたいと思います。

  1. テレビ等をつけっぱなしにして情報取集した(55.4%)
  2. 外に避難する準備をはじめた(29.8%)
  3. 懐中電灯などの非常時の物品をだした(29.2%)
  4. 家族、親戚に連絡をした(28.4%)
  5. 避難所に行った(22.3%)
  6. 家具や大切なものを上階に上げた(18.2%)
  7. 友人・知人に連絡した(15.7%)
  8. 家が安全なので積極的に家に留まった(15.7%)     ・・・etc

上記のような結果となっています。

熱血じいさん
熱血じいさん

これら、3つの災害を見てみると、「多くの人は、災害が発生してもすぐには避難しない」ということが言えると思います。

人は、警報等が発生されて場合、その警報等の情報が本当に正しいのか、自らで確認するという行動を起こします。

スマホなどで情報収集したり、防災無線に耳を傾けたり、自ら外に出て状況を確認したりします。

次にとる行動は、家族の安否確認を行うということです。

一人ではすぐに避難せず、家族がそろってから避難するという傾向があります。

ある災害での行動調査では、「自宅から避難する際の同行者」について確認したところ、「家族がそろってから避難する」と回答した方が約3割、「自宅にいる家族と避難する」と回答した方が約5割、「一人で避難する」と回答した方は約1割でした。

参考

「避難を促進する要因」について調べてみたら、下記のような結果でした。

1 女性又は女性の多い世帯

2 障害者のいない世帯

3 子供の多さ

4 過去の避難経験

5 災害耐性の低い住宅での居住

6 災害危険区域内での居住

7 ペットのいない世帯

8 高いリスク認知

9 公的な避難情報の認知

10 外の様子の確認

11 周囲の人が避難している様子の確認、周囲の人の避難への呼びかけ

熱血じいさん
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この「避難を促進する要因」から言えることは、例えば、「ペットを飼っている家庭」では、避難所でペットと避難生活をするため、ペット同伴でなく避難してきた人に迷惑をかけてしまうなどの理由で、在宅避難を選択してしまう傾向があります。

しかし、身の危険を感じた場合かつ避難することがベストと思う場合は、避難所に避難すべきです。

また、高齢者と生活している家庭、障害者と生活している家庭など、多少リスクがあると思われる場合は、日ごろから災害が発生した場合等の対処方法について、十分な検討をする必要があります。

普通より避難を早めにすることを意識し、危険性に敏感であることが、災害から自らの命を守ることにつながるのではないでしょうか?

*参考文献・・・【災害から家族と自分を守る「災害心理」の基礎知識】より

まとめ

いかがでしたか?

今回は、「【災害心理学?正常性バイアスとは?】災害時に人はどのような行動をとるのか」というテーマで記事を書いてみました。

人の心理は、千差万別です。

しかし、災害に関して判断に迷う場合は、意味のない大丈夫だろうという判断は捨てて、その時にある情報をもとに、今、自分が助かる最善の方法は何かを冷静に考えることが必要です。

まずは、落ち着きましょう!

落ち着いて考えましょう!

落ち着いて行動しましょう!

それが、「あなたの大切な命を守る」ポイントです!

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