こんにちは!防災アドバイザーの熱血じいさんです。
今回は、「【津浪への対策はどうしたらいいの?】避難の方法 助かる方法を考えてみよう!」というテーマで記事を書いてみました。
東日本大震災、能登半島地震、津波が発生し甚大な被害が発生しました。
津波に巻き込まれたらどうしたらいいのでしょうか?
今、一人ひとりができることは何があるのでしょうか?
今一度、考えてみましょう。
まずは、津波が発生する前の対策、そして次に、もし発生した場合どのようにして身を守ればいいのかについて考えていたいと思います。
目次
これだけは知っておこう
津波対策をするうえで、知っておいた方がいいことについて何点か話しておきたいと思います。
小さな揺れでも、1分以上揺れ続けたら、どこかでマグニチュード8ぐらいの巨大地震が発生していると考えてください。
このような場合、「津波が来る!」と考えて行動をおこしてください。
マグニチュードが大きければ、揺れる時間は長くなります(下表参照)。
マグニチュード(地震の大きさ) | 揺れる時間(秒) |
7(大地震) | 約10秒間 |
8(巨大地震) | 約60秒間 |
9(超巨大地震) | 約180秒間 |
防潮堤は津波から完全に私たちを守ってくれるものではありません。私たちが津波から逃げる時間を稼いでくれるものだと考えましょう。
「沿岸部に建設された海岸護岸や堤防の高さは、一般にその海岸に30年(特に重要な場合は50年)に一度くらいやってくる大きな波を対象にして決定している。大きな波は台風や日本海であれば冬の季節風が吹いているときにやってくる。風が原因で起きるから風波(かざなみ)という。海岸護岸や堤防の被災は、設計波高を上回る30年や50年に一度やってくる風波で起こる。そして一般に海岸護岸や堤防は、そこにやってくる津波を考慮して作られていない。…」と記載されています。
津波によって被害を受けた場所では、津波を考慮して海岸護岸や堤防が作られている場合もあるかもしれません。しかし、人間が作った海岸護岸や堤防は、自然の力に対して、100%大丈夫だということは言い切れません。
想定外の力が働くのが自然です。
海岸護岸等があるからといって、全面的に大丈夫だというのではなく、やはり地震が発生し、津波が発生する恐れがある場合は、高い場所等へいち早く逃げることが基本です。
津波への事前対策
まずは、津波から身を守るための、事前対策について考えてみましょう。
自宅や会社などが津波に襲われるおそれのある場所ならば、ハザードマップや周囲の地形を事前に確認し、避難経路や避難場所を検討しておきましょう。
避難経路等を検討していくうえで、次の点に注意して検討してください。
宮城県沖地震(1978年)・熊本地震(2016年)・大阪北部地震(2018年)これらの地震でブロック塀が倒壊し、死傷者が発生しています。
2000年以前に建てられたブロック塀は現在の建築基準法施行令第62条の8が適用されていないため、危険度の高いブロック塀の可能性があります。
✻建築基準法施行令第62条の8
・高さは2.2m以下とすること
・壁の厚さは15㎝(高さ2m以下の塀は10㎝)以上とすること
・径9㎜以上の鉄筋を縦横に80㎝以下の間隔で配置すること
など・・・
危険度の高いブロック塀がある道路を、避難経路に指定しないように注意してください。
✻参考・・・
コンクリートブロック(長さ39㎝×高さ19㎝×厚さ10㎝)の重さは約10㎏、縦に4個、横に5個に組まれたブロック塀の重さは200㎏、これが倒れてきたら怪我をするのは間違いありません。注意してください。
地震が発生すると高いビルから、植木鉢や割れた窓ガラスの破片が落下してくることがあります。
どのくらいまで落下物が飛んでくるかというと、ビルの約1/2ぐらいの距離まで落下してくる可能性があります。
例えば、5階建てのマンションだと、7.5m(5階×3m×1/2=7.5m)まで落下物が飛んできます。
このような道路はできる限り、避難経路にしないよう注意してください。
地震後の橋は、決しって渡ってはいけません。
地震で崩落しかけている場合もあります。余震などで橋が崩落します。
また、津波が川を遡上してくる場合もあります。
橋をわたること、川の近辺を避難経路にすることはできる限り避けてください。
非常持ち出し袋は、大きな災害が発生すると年々準備する率が多くなっています。
しかし、ある会社で「非常持ち出し袋を用意していますか?」という意識調査では、65%の方が用意していないという結果が出ています。
確かに、何を準備したらいいのか悩みますよね?
今は、ネットで調べれば、「何を準備したらいいのか」大体がわかります。
しかし、面倒ですよね?
でも、大切な命を守るためです。少し頑張って準備しましょう!
準備の時間があまりない方は、防災のプロが選んだ「非常持ち出し袋」を購入し、あとは、自分が必要と思われるグッズをつけたし、自分なりの「非常持ち出し袋」を準備してください。
自分が必要と思われるグッズとは、持病がある方はお薬、お赤ちゃんがいればおむつなど、ペットがいる方はペットに必要なグッズなどをプラスし、我が家の「非常持ち出し袋」を作ってください。
意外と忘れてしまうのが、自分の着替えなどです。是非、忘れずに準備しておいてください。
参考までに、私が選ぶ「おすすめ非常持ち出し袋」は下記の記事に紹介しておりますので、是非、参考にしていただければと思います。
最初から自分独自の「非常持ち出し袋」を準備することは、防災の大切さを実感できるので、たいへん有意義な時間です。
しかし、やはりできるだけ短時間で納得するものを作りたいですよね?
それには、やはりプロの力を借りるべきです。
ネットで販売されている「非常持ち出し袋」は、防災士などのプロが厳選して作っています。何点かの「非常持ち出し袋」をネットで参考にして、まずは一般的な「非常持ち出し袋」を作ります。そしてさらに自分が必要と思うグッズをプラスすることで、独自の「非常持ち出し袋」が完成します。
いかがですか?一日も早く「非常持ち出し袋」を準備してください!
もし、地震が発生し、津波が発生しそうな場合、家族と一緒に避難するために、家に戻っては危険です。
また、家にいる人も家族が帰宅するまで待っていては危険です。
各々で、海岸からできるだけ離れ、高い場所等に避難してください。
しかし、ばらばらに避難することで、家族の所在が分からなくなってしまい、心配になってしまいます。
そこで、そのようなことが起こっても、安心できる手段として、伝言ダイヤルというものがあります。災害伝言ダイヤルを活用することで、家族の安否の状況、避難している場所などを家族に知らせることができます。
災害伝言ダイヤルについては下記の動画を参考にしてください。
災害伝言ダイヤル(171)<紹介>
災害伝言ダイヤル(171)<伝言録音編>
災害伝言ダイヤル(171)<伝言再生編>
災害伝言板(web171)<伝言の登録編>
災害伝言板(web171)<伝言の確認編>
津波ハザードマップは、津波が発生した場合に予想される浸水範囲や深さ、避難所の位置などを示した地図です。このマップは、地域住民や自治体が津波災害に備えるための重要なツールとなっています。
しかし、東日本大震災では、多くの場所でハザードマップの予想よりも大きな津波が発生しました。ハザードマップで津波が発生すると想定されていた場所では亡くなった方が比較的少なかったのに、津波が来ると想定されていなかった地域ではたくさんの方が亡くなったという研究報告があるそうです。
ハザードマップは完璧ではありません。鵜呑みにせず、大きな地震が来たら津波がくるということを念頭において避難をするという行動を起こすことが大切です。
津波から身を守る方法
揺れの長い地震が発生したら、津波がくるということを肝に銘じて、少しでも早く、より高い場所へ避難してください。これが一番です。
もし、津波が近くに迫ってきたら、遠くの高い場所より、近くのより高い場所へ逃げてください。(陸地に上がった津波の時速は、10~50㎞/sと言われています。大規模な津波の場合、時速が80㎞/sを超えることがあります。
人間が歩いている時速が約3~4㎞/s、一般的な自転車の時速が約15~20㎞/sと言われています。オリンピック選手のようなトップアスリートが100m走で記録する速度は、約36㎞/sと言われています。)
「津波てんでんこ」という言葉があります。これは、津波が発生しそうな場合は、てんでんに逃げることで各自の大切な命が助かるということです。
津波が発生する時、家族が全員一緒に家にいるとは限りません。
おのおので、少しでも海から離れ、少しでも高い場所へ逃げることが最善の策です。
地震が発生して、津波がくるか海を見に行かないでください。
忘れものをしたからといって、家に戻らないでください。
第一波が来たから大丈夫だと家に戻らないでください(一日以上、津波が減衰せず、何度も沿岸に来襲したこともあります。)。
大津波警報や津波警報が解除されなければ安心しないでください。
大切な命を守るためです!
避難の基本は徒歩避難です。
しかし、お年寄りや障害のある方、ペットを飼っている方などは、車での避難を考えている方もいらっしゃると思います。
決して、車での避難がダメだとは言いません。
しかし、車で避難する場合は事前に避難経路を十分に検討しておいてください。
高台に避難する場合、渋滞にならない経路を十分検討してください。
できる限り、信号機のない道を選択する、海岸線に平行して走行しないなど渋滞が発生しない経路を十分検討してください。
そして、もし渋滞に巻き込まれたら、車を捨てて避難する方法を十分に考えていてください。
避難する場所も一つではなく、複数考えておくことが必要です。
命を守る最善の方法を十分検討しておいてくください。
まとめ
いかがでしたか?
今回は、「【津浪への対策はどうしたらいいの?】避難の方法 助かる方法を考えてみよう!」というテーマで記事を書いてみました。
津浪を経験する人は少ないかもしれません。
「私の家は高台だから大丈夫!」という方がいるかもしれません。
しかし、外出しているときに、津波に襲われるかもしれません。
津浪に遭遇したときの対策を知っておくことは必要です。
「あなたの大切な命を守る」ために
是非、この記事の一部でも、心に刻んでおいてください。
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防災アドバイザーの熱血じいさん より