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【次に起こる富士山噴火はいつ?】富士山の誕生と過去の歴史を理解しよう!

熱血じいさん
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こんにちは!防災アドバイザーの熱血じいさんです。

今回は、「【次に起こる富士山噴火はいつ?】富士山の誕生と過去の歴史を理解しよう!」というテーマで記事を書いてみました。

あの優雅な姿を見ると、噴火するなどとても想像ができません。

富士山の誕生から現代まで、どのようにして今の美しい富士山ができたのか?詳しく説明をしていきたいと思います。

富士山は約300年間、噴火をしていません。あたかも、休火山であるかのように思われますが、立派な活火山です。それも火山の中では、まだ若い火山です。

しかし、過去の富士山の噴火の歴史を見てみても、300年間も噴火をしなかったことはありません。

「もし、今、富士山が噴火したら?」300年間マグマを溜めています。考えると恐ろしくなるのは私だけでしょうか?

富士山噴火については、いろいろとお話ししたいことがありますので、今回を含めて数回、記事を書いてみたいと思います。

興味のある方は、是非、ご覧になってください。

では、まず初めに富士山がどのようにして誕生したのかをお話ししてみたいと思います。

富士山誕生と伊豆?【過去を遡ってみよう】

富士山の誕生と伊豆には深いつながりがあります。

下記でご説明します!

富士山と伊豆

今から、1500万年前ころは、日本列島はユーラシア大陸と地続きで、御坂山地や丹沢山地(富士山の地下は丹沢山地が基盤です。)、伊豆半島などは海の底にありました。

現在の日本列島は、ユーラシアプレート、北アメリカプレート、フィリピン海プレート、太平洋プレートの4つのプレートで構成されています。

しかし、1500万年前は、ユーラシアプレート、フィリピン海プレート、太平洋プレートの3つで、北アメリカプレートは、北海道より北に存在していました。

その当時、伊豆半島はフィリピン海プレートの上にあり、海の中にありました。そのフィリピン海プレートの下に、太平洋プレートが沈み込んでいたため、その部分では海底火山が活発に活動していました。

御坂山地の海底火山群、丹沢山地の海底火山群、伊豆の海底火山群はフィリピン海プレートにあり、そのフィリピン海プレートは、ユーラシアプレート(本州)の下に潜り込み、北上を続けていました。

100万年前になると海底火山群であった伊豆の大部分が陸地化され、本州に衝突します。

陸地となった伊豆と本州には海峡があり、その海峡は圧縮され、海峡が閉じる際に、御坂、丹沢の海底火山群が乗っている海底は、本州側に持ち上げられ、御坂山地、丹沢山地となりました。

この時に現在の富士山がある場所や箱根山、愛鷹山も陸地となりました。

これが、富士山のもととなる大地です。

この大地の下にフィリピン海プレートが沈んでいくことで、今の富士山ができます。

<豆知識> 北海道の誕生

いまから8000万年前、北海道の西半分はユーラシア大陸の東海岸の一部で、東半分は大陸近くに点在する島々でした。

プレートが長い年月をかけて動き、点在していた島々が集まり始め、2000万年前から、それらがぶつかり合い、一つの島にまとまっていきました。

300万年前には火山活動が活発化し、2万年前になると、現在に近い北海道になったと考えられています。

北海道の日高山脈は、1300万年前にユーラシア大陸と北米プレートがぶつかってできたものです。

富士山誕生

富士山は、4個の火山が活動してできました。

まず初めに30万年前に現在の富士山がある場所に先小御岳火山ができました。

このころは、現在の愛鷹山や箱根山も活発に活動していました。

次に、20万年前頃に先小御岳火山が停止したら、小御岳火山が活動を始めました。

小御岳火山の最高点は、現在の小御岳神社のあたりとされています。

そして、10万年前頃になり、小御岳火山が活動停止すると、古富士火山が活動を開始しました。

古富士火山は大量の噴出物を出し、約3000mの火山へと成長しました。

その後、1万7千年ころになると、新富士火山の時代となり、大小の噴火を繰り返し、今の富士山となりました。

<豆知識> 富士山噴火のしくみ

富士山は、長期的なマグマの噴出率で比較した場合、日本一の噴出率です。(1年あたり約0.005立方キロメートル)

富士山は、頻繁に噴火を繰り返し、短時間で急減期に成長した火山です。(短時間といっても、約10万年間です。)

なぜ、このように頻繁に噴火を繰り返すかというと、富士山の位置に関係しています。

富士山は、ユーラシアプレートの上にあります。その北東側は北米プレートの岩盤があります。

この2つのプレートの下にフィリピン海プレートが沈み込むため、フィリピン海プレートは2つに引き裂かれます。

その引き裂かれた部分のとこに富士山があるといわれています。

フィリピン海プレートの下には、太平洋プレートが沈み込み、その沈み込みにより発生するマグマが引き裂かれた裂け目を通って、富士山火口までのぼり、噴火に至るというわけです。

富士山噴火はいつ?【過去の歴史】

富士山は、有史以降10回の噴火を繰り返しています。

まずは、富士山噴火の過去の歴史を見てみて、その歴史の中でも、特に富士山を理解する上で知っておきたい、二つの大噴火を見てみたいと思います。

富士山噴火の歴史をみてみよう

富士山噴火の過去の歴史の記録は、今のような写真や機器を使った記録ではなく、古文書などによるものです。

では、下表に富士山の噴火史を記載します。

<富士山噴火史>

西暦年代活動の種類古文書の記録内容(抜粋)
781噴火山麓に降灰し、木の葉が枯れた(続日本紀)
800-802延暦噴火砕石が足柄路を塞いだので箱根路を開いた (日本紀略)
864-866貞観噴火溶岩流が本栖湖と「せのうみ」に流れ込んだ (日本三大実録)
937噴火溶岩流が未知の湖を埋めた(日本紀略など)
999噴火噴火(本朝世紀)
1020噴気と火映現象山頂から噴煙が立ちのぼり、夜には炎が見えた (更級日記)
1033噴火溶岩流が山麓に達した(日本紀略)
1083噴火爆発的な噴火(扶桑略記など)
1435噴火富士山に掘農が見えた(王代記)
1511噴火河口湖付近で異様な鳴動が聞こえ、鎌岩が燃えた(妙法寺記)
1704鳴動元禄関東地震の35日後から4日間にわたって富士山がなった(大泉寺文書)
1707宝永噴火宝永東海地震の49日後から2週間にわたって爆発的な噴火が生じた(資料多数)
熱血じいさん
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1707年以降、300年以上、富士山は沈黙しています。

現在のところ、観測データに異常は確認されていないようですが、やはり不気味ですね?

貞観大噴火とは

富士山の三大噴火の一つである貞観大噴火(じょうがんだいふんか)、そして、この64年まえの延暦噴火(えんりゃくだいふんか)も三大噴火の一つとされています。

西暦800年代は、各地で地震や噴火が全国で発生しています。(下表参照)

<西暦800年代の噴火と地震>

西暦名称
800-802富士山・延暦噴火
818弘仁地震
827京都で地震
830天長地震(東北)
841伊豆国地震
850出羽地震
863越中・越後地震
864阿蘇山噴火
864-866富士山・貞観噴火
866伊豆新島で地震
867阿蘇山噴火
868兵庫南部で地震
869貞観地震(東北で津波)
871鳥海山噴火
874開聞岳(鹿児島)で大噴火
878関東で地震
888八ヶ岳で山体崩壊

貞観大噴火は、富士山の北西側で噴火が起こり、この噴火により、現在の精進湖と西湖ができました。もともとは、「せのうみ」という巨大な湖でした。この巨大な湖に貞観噴火による溶岩が流れ込み、2つに分かれ精進湖と西湖ができました。

貞観噴火で流れ出た溶岩の量は、14億立法メートル、この量は、山手線の内側(約66平方キロメートル)を22メートルの高さに埋め尽くした量です。

その後、この場所に、約1000年をかけて、森林が復活しました。これが青木ヶ原の樹海です。

もう一つ特筆すべきことに、貞観噴火の5年後に、東北で巨大地震が発生しています。

この巨大地震は、2011年に発生した、東日本大震災と同じ震源域で発生しています。

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少し、不気味な感じがしませんか?

宝永大噴火とは

富士山三大噴火のもう一つが宝永大噴火(ほうえいだいふんか)です。

この宝永噴火は富士山が最大最後の大噴火です。

この宝永大噴火は、宝永大地震の49日後に発生しています。

宝永大地震は、南海トラフを震源域とする、震度6~7、マグニチュード8.7で、東海地方から近畿・四国・九州地方の広範囲であったと言われています。

宝永大噴火の特徴は、噴出された火山灰の総量が約7億立方メートル、この量は、桜島が2011年、1年間で噴出して火山灰の約140倍です。

この火山灰は、遠く離れた江戸でも降り積もったと言われています。

また、この大噴火は、南東の山腹に直径約1キロメートルの巨大な火口をつくりました。

これが、「宝永火口」です。

宝永大噴火の前の富士山噴火は西暦1511年です。196年間おとなしくしていました。

熱血じいさん
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宝永大噴火から300年以上、富士山はおとなしくしています。

もし、富士山が今噴火したら、宝永大噴火の約1.5倍の被害が?

考えるだけでも、恐ろしいですね?

まとめ

いかがでした?

今回は、「【次に起こる富士山噴火はいつ?】富士山の誕生と過去の歴史を理解しよう!」というテーマで記事を書いてみました。

富士山の過去や富士山の誕生の歴史を知ることで、富士山の素顔を少しでも知ることができたでしょうか?

現代の科学・技術では、「富士山がいつ噴火する」ということを日時まで予測することは不可能です。

しかし、富士山はいつか噴火するのです。

そのために、富士山のハザードマップを見ておくこと、また、災害が発生したときの避難準備なども欠かさずに行うことが必要です。

次の記事では、「もし噴火した場合、どのような被害があるのか?」、「噴火した場合、どのように対応したらいいのか?」などについて書いてみたいと思います。

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