こんにちは!防災アドバイザーの熱血じいさんです。
今回は、「被害を最小限にする消火器のおすすめ! 【一家に1本準備しよう】」のテーマで記事を書いてみました。
消火器は一般家庭で必要なのでしょうか?
結論から言えば、一般家庭では、「必ず設置しなければならない」ということはありません。
マンションや共同住宅などは、建物の所有者や管理会社が設置しますが、その消火器は、建物の共有部分に設置されているもので、個人の住居のために、設置されているものではありません。
しかし、一般の家庭でも、消火器を準備しておくことは必要だと思います。
では、一般家庭では、どのような消火器を準備しておけばいいのでしょうか?
まずは、消火器の構造などを見て、一般家庭におすすめな消火器を選んでみたいと思います。
目次
消火器の種類とその仕組み
消火器は業務用消火器と住宅用消火器の2つがあります。
消火器の中に入っている薬剤によって、業務用消火器は、粉末消火器、強化液消火器、泡消火器、ハロゲン化物消火器(現在は製造されていません。)に分けることができます。
住宅用消火器は、粉末タイプ、強化液タイプ、エアゾールタイプがあり、エアゾールタイプは、「エアゾール式簡易消火具又は消火スプレー」と呼ばれ、厳密にいうと消火器ではありません。
また、中の薬剤を放出する方法として、蓄圧式とガス加圧式があります。(住宅用消火器はほとんどが蓄圧式です。)
エアゾール式簡易消火具は、噴出したい消火薬剤(強化液など)と噴出するためのガス(窒素やLPG)を詰め込み、ボタンを押すことにより、ヘアースプレーと同じように「プシューッ!」と出てくるものです。
消火器の性能比較(住宅用・業務用)
では、住宅用消火器と業務用消火器の性能はどれくらい違うのでしょうか?
モリタ宮田工業株式会社さんの消火器で比較してみたいと思います。
消火薬剤 | 強化液(中性)1.0ℓ |
適応火災 | 普通・てんぷら油・ストーブ・電気 |
総質量 | 約2.2㎏ |
全高×全幅×胴径(約/㎜) | 375×145×85 |
放射時間 | 約12秒 |
放射距離 | 4~6m |
消火薬剤 | 粉末(ABC)3.0㎏ |
適応火災 | A普通火災 B油火災 C電気火災 |
総質量 | 約3.9㎏ |
全高×全幅×胴径(約/㎜) | 440×200×127 |
放射時間 | 約14秒 |
放射距離 | 3~6m |
いかかでしょうか?
この表だけをみると、あまり大差はないように思いますが、実際に消火器を使ってみると、業務用消火器の方が、パワーは格段にあります。
おすすめ家庭用消火器と使い方のポイントは?
では、一般家庭ではどの消火器がいいのでしょうか?
私が思うに、一般家庭でおすすめな消火器は、やはり、住宅用消火器です。
なぜなら、
“軽量コンパクトでお年寄りや子供にも使いやすい” からです。
また、住宅用消火器の薬剤は、ほとんどが強化液を使用しています。
強化液は、消火器を使用した後、噴出した薬剤の掃除がしやすいという利点があります。
また、強化液は油などの火災に強いため、台所で発生する火災に大変効果があります。
これらの理由により、私は一般家庭では住宅用消火器がいいと思います。
もし、業務用消火器があれば、わざわざ、住宅用消火器に変える必要はありません。
業務用消火器を一般家庭で使用する場合、法令による縛りはありませんが、中の薬剤が使用できるか、消火器の外観に不備はないかなど、最低限の法令に基づく点検を行って事故のないように注意してください。
業務用消火器は、薬剤を交換できます。消火薬剤の有効期限は、約5年と言われていますので注意してください。
住宅用消火器は薬剤の交換ができないので、本体ごと5年交換となります。
では、ここで質問です。
一般家庭で消火器はどこに置いた方がいいのでしょうか?
一般家庭で一番、火が出る可能性が高いところは、台所ですよね?
すると、だいたいの方が、台所に消火器を置くと答えるのですが、これは、不正解です。
火災の発生する場所に消火器を置いておくと、いざという時に消火器が火に囲まれて、消火器を使用することができません。
火災が発生する場所を想定して(この場合、台所です。)、その火災が発生した場所から逃げた場所の近くに消火器を置いておきましょう。
また、もし可能であれば、避難口(玄関など)を背にして消火できる場所がベストです。(火災が拡大し、消火器で対応できない場合に、消火する人が逃げられることが大切だからです。)
ここで、(一社)日本消火器工業会が作成した「住宅用消火器の使い方」の動画がありますので、ご覧下さい。
まとめ
今回は、「被害を最小限にする消火器のおすすめ! 【一家に1本準備しよう】」について、記事を書いてみました。
いかがでしたか?
火災が発生したら、「自分で必ず消すんだ!」という、強い意志は持たないでください!
火災の勢いが弱く、消せる自信があれば消火してください。
逃げる勇気をもつことも必要です。自分の身に危険を感じたら、逃げてください。
大切な命を守るために!
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防災アドバイザーの熱血じいさん より