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被害を最小限にする消火器のおすすめ! 【一家に1本準備しよう】

消火器

熱血じいさん
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こんにちは!防災アドバイザーの熱血じいさんです。

今回は、「被害を最小限にする消火器のおすすめ! 【一家に1本準備しよう】」のテーマで記事を書いてみました。

消火器は一般家庭で必要なのでしょうか?

結論から言えば、一般家庭では、「必ず設置しなければならない」ということはありません。

マンションや共同住宅などは、建物の所有者や管理会社が設置しま、その消火器は、建物の共有部分に設置されているもので、個人の住居のために、設置されているものではありません。

しかし、一般の家庭でも、消火器を準備しておくことは必要だと思います。

では、一般家庭では、どのような消火器を準備しておけばいいのでしょうか?

まずは、消火器の構造などを見て、一般家庭におすすめな消火器を選んでみたいと思います。

消火器の種類とその仕組み

<左 業務用消火器   右 住宅用消火器>

消火器は業務用消火器住宅用消火器の2つがあります。

消火器の中に入っている薬剤によって、業務用消火器は、粉末消火器強化液消火器泡消火器ハロゲン化物消火器(現在は製造されていません。)に分けることができます。

住宅用消火器は、粉末タイプ強化液タイプエアゾールタイプがありエアゾールタイプは、「エアゾール式簡易消火具又は消火スプレー」と呼ばれ、厳密にいうと消火器ではありません

また、中の薬剤を放出する方法として、蓄圧式ガス加圧式があります。(住宅用消火器はほとんどが蓄圧式です。)

エアゾール式簡易消火具は、噴出したい消火薬剤(強化液など)と噴出するためのガス(窒素やLPG)を詰め込み、ボタンを押すことにより、ヘアースプレーと同じように「プシューッ!」と出てくるものです。

参考…消火薬剤について

粉末消火器の粉末の主成分は、リン酸アンモニウム、硝酸アンモニウム、着色料です。(リン酸アンモニウムは、負触媒効果可燃物の酸化が進まないように燃焼を中断させる)があります。)

強化液消火器の強化液の主成分は、炭酸カリウムです。

炭酸カリウムは、未反応の油脂を空気から遮断するとともに、油脂の温度をたいへん効率よく低下させます。

参考…蓄圧式とガス加圧式

蓄圧式は、薬剤を放出する圧力をかけるための窒素ガスが容器の中に入っています。

ガス加圧式はガスボンベが消火器の中にあり、レバーを握るとガスボンベの封を破り、一気に薬剤を放出します。

消火器の性能比較(住宅用・業務用)

では、住宅用消火器と業務用消火器の性能はどれくらい違うのでしょうか?

モリタ宮田工業株式会社さんの消火器で比較してみたいと思います。

住宅用消火器(強化液(中性) キッチンアイ)
消火薬剤強化液(中性)1.0ℓ
適応火災普通・てんぷら油・ストーブ・電気
総質量約2.2㎏
全高×全幅×胴径(約/㎜)375×145×85
放射時間約12秒
放射距離4~6m
業務用消火器(アルミ製蓄圧式粉末ABC消火器 アルテシモ・プラス)
消火薬剤粉末(ABC)3.0㎏
適応火災A普通火災   B油火災 C電気火災
総質量約3.9㎏
全高×全幅×胴径(約/㎜)440×200×127
放射時間約14秒
放射距離3~6m

いかかでしょうか?

この表だけをみると、あまり大差はないように思いますが、実際に消火器を使ってみると、業務用消火器の方が、パワーは格段にあります。

おすすめ家庭用消火器と使い方のポイントは?

では、一般家庭ではどの消火器がいいのでしょうか?

私が思うに、一般家庭でおすすめな消火器は、やはり、住宅用消火器です。

なぜなら、

軽量コンパクトでお年寄りや子供にも使いやすい” からです。

また、住宅用消火器の薬剤は、ほとんどが強化液を使用しています。

強化液は、消火器を使用した後、噴出した薬剤の掃除がしやすいという利点があります。

また、強化液は油などの火災に強いため、台所で発生する火災に大変効果があります。

これらの理由により、私は一般家庭では住宅用消火器がいいと思います。

もし、業務用消火器があれば、わざわざ、住宅用消火器に変える必要はありません。

業務用消火器を一般家庭で使用する場合、法令による縛りはありませんが、中の薬剤が使用できるか、消火器の外観に不備はないかなど、最低限の法令に基づく点検を行って事故のないように注意してください。

業務用消火器は、薬剤を交換できます。消火薬剤の有効期限は、約5年と言われていますので注意してください。

住宅用消火器は薬剤の交換ができないので、本体ごと5年交換となります。

参考 消火薬剤について

粉末消火器の場合、消火器本体を上を下に、下を下に軽く何度か振ると、中の粉末が固まっているかの確認ができます。

粉末が固まっていると「コトン、コトン」と音がします。固まっていない場合、「サラサラ」という音がします。 一度試してみてください。

熱血じいさん
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では、ここで質問です。

一般家庭で消火器はどこに置いた方がいいのでしょうか?

一般家庭で一番、火が出る可能性が高いところは、台所ですよね?

すると、だいたいの方が、台所に消火器を置くと答えるのですが、これは、不正解です。

火災の発生する場所に消火器を置いておくと、いざという時に消火器が火に囲まれて消火器を使用することができません。

火災が発生する場所を想定して(この場合、台所です。)、その火災が発生した場所から逃げた場所の近くに消火器を置いておきましょう。

また、もし可能であれば、避難口(玄関など)を背にして消火できる場所がベストです。(火災が拡大し、消火器で対応できない場合に、消火する人が逃げられることが大切だからです。)

ここで、(一社)日本消火器工業会が作成した「住宅用消火器の使い方」の動画がありますので、ご覧下さい。

参考…本当にあった変な話
その1

火災の現場で、初期消火を実施した方が、消防隊員に「消火器を使って、初期消火を行いました」と話していました。

その方に、初期消火の方法を聞いたところ、「近くに設置してあった消火器を火災の現場に投げつけた」ということでした。

消火弾

冷静に考えてみると、「馬鹿じゃない!」と思いますよね。

しかし、火災現場で冷静さを忘れてしまい、このような行動をとったのではないでしょうか?

でも、今は投げる消火器が実際にありますよね。(ボール型やボトル型のものがあります。)

しかし、普通の消火器は、火災の中に投げても消火はできませんので注意してください?

その2

防災訓練の時です。

消火器の訓練をしているとき、

「火を消すのに安全な場所まで消火器を持っていってください。そこでピンを抜いて、ホースを火元に向けて、レバーを握ってください。」と消防の方が消火器の使い方を説明していました。

ある人の訓練の順番がきました。

「では、消火器を使っての消火をはじめてください!」と消防の方が言いました。

すると、いきなり「ブシュー」とする音がしました。

どうしたのかなと見てみたら、消火器を持って待機する場所で、消火器の中身(水消火器)を全部地面に向かって放水してしまいました。

この方は、消火する場所に行く前にピンを外してしまい、消火する場所に消火器を持っていこうと両方のレバーを握ってしまい、消火器の中身が出てしまったのです。

消火器(レバー)

これは、よくある失敗です。

これが、本当の火災だとたいへんな事になっていましたね?

ピンを抜くタイミングを間違えないでくださいね?

*消火器を搬送するときに、余裕があれば、上下のレバーを握って持っていくのではなく、できれば、下のレバーだけを握って持って行けば、もし、ピンを抜いていても、このようなことが起こりません。

この2つの話は、意外と多くあることです。

火災現場では、焦ってしまうのは無理のないことだと思います。

しかし、操作に自信がない場合は、決して無理をしないでください。

参考…初期消火は大切です!

都心南部直下地震が発生した場合(冬の夕方・風速8mの場合)、地震火災による焼失が約412,000棟と算出されています。

東京都には、81の消防署があります。

単純に考えると、一つの消防署で 412,000 ÷ 81 = 5,086 件の火災に対応しなければなりません。

一つの消防署(本署、出張所×3の場合)に、ポンプ車が8台、予備のポンプ車が2台、はしご車が1台、その他に可搬ポンプ、消防団のポンプなどがあったとしても、火災に対応できるポンプ車は20台前後だと思います。

また、火災の他に救助作業があるかもしれません。

地震で道が不通になっているかもしれません。

地震が発生した場合、消防署だけですべての災害に対応することは、資機材や人員を考慮すると、ほぼ、不可能だと思います。

そこで、大切となってくるのが、我々一人ひとりの力です。

地震発生後は、まず自分の身の安全を図ります。揺れがおさまってから、火の始末をします。

もし、地震で火災が発生した場合でも、小さい火災のうちに、消し止めることができれば、地震j発生後の火災の発生件数は大幅に削減できます。

このような、初期消火は、とても大切なことです。

そのためにも、一家に一つ、消火器を準備しませんか?

まとめ

今回は、「被害を最小限にする消火器のおすすめ! 【一家に1本準備しよう」について、記事を書いてみました。

いかがでしたか?

火災が発生したら、「自分で必ず消すんだ!」という、強い意志は持たないでください!

火災の勢いが弱く、消せる自信があれば消火してください。

逃げる勇気をもつことも必要です。自分の身に危険を感じたら、逃げてください。

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